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光の大谷翔平 vs 闇の松山英樹…超一流アスリート「性格」と「強さ」の関係
大谷は「世界で一番愛される選手」に

いま、世界でもっとも注目されている日本人アスリートは誰か。それは間違いなく、エンゼルスの大谷翔平(27歳)だろう。

世界最高峰のメジャーリーグの舞台で、投げては今季最速162km、打っては主軸として11本塁打(6月6日現在)と快音を響かせる。その活躍ぶりもさることながら、大谷の人気をいっそう高めているのが、持ち前の明朗快活な人柄だ。

ベンチでは、トラウトらチームメイトと言葉の壁を越えてじゃれ合い、しばらく本塁打が出ないときでさえ、バットに人工呼吸をする仕草をし、おどけてみせる。

その表情は自信に満ちあふれ、常に明るい。

「彼は『世界で一番愛される野球選手になる』という志を持っている。それにふさわしい立ち居振る舞いを、自然に選択しているということでしょう」(日本ハム時代、コーチとして大谷を指導した白井一幸氏)

他方、実績と実力の両面から、大谷に匹敵しうる日本人アスリートを挙げるとするならば、それは男子ゴルフの松山英樹(30歳)をおいて他にいないだろう。

米男子ツアーにおいて、日本人史上最年少で優勝。昨季は、アジア人初のマスターズ優勝者となり、今季も虎視眈々とメジャータイトル奪取を狙っている。

これまで、日本人選手が遠く及ばなかった頂に、たったひとりで上り詰めている点において、松山の歩みは大谷と重なるものがある。

だが、互いに「超一流」でありながら、プレー中の松山の表情は、大谷のそれとはあまりにも違う。


試合後のインタビューでは

ラウンド中、松山はいつも口を真一文字に結び、どこか虚空を睨みつけているようだ。ショットがベストポジションに飛んだときでも、自分が思った通りの球筋でなければ小首をかしげ、険しい表情を崩そうとしない。

「ラウンド中、スイッチが入っているときの松山選手の眼差しはひときわ鋭く、キャディですら、その気迫に圧倒されます」(松山の専属キャディを'18年まで務めた進藤大典氏)

試合後のインタビューでも、二人の受け答えの対比は明らかだ。

記者の質問にうなずきながら耳を傾け、笑みを交えながら優等生的な回答を繰り返す大谷。それに対し、松山はいつもうつむき気味で、「そうですね」「違います」と言葉少なに語ることが多い。


「松山君の場合、ホールアウト後のインタビューでも、『あ、今日は答えたくないんだろうな』というのがはっきりわかります。もともとが人見知りなこともあり、他の選手と比べてどうしても愛想のなさが目立ってしまう」(プロゴルファーの芹澤信雄氏)

スポーツジャーナリストの二宮清純氏は、松山の姿を、かつてメジャーリーグで活躍した元ドジャースの野茂英雄に重ねあわせる。

「かつて、私は野茂に『男は黙ってヒデオ・ノモ』というキャッチフレーズを付けたことがあります。マウンドでは口をいつも真一文字に結んでいて、無駄口も叩かない。でも、ここ一番で力を発揮して観客を魅了する。『プレー中の姿が俺のすべてだ』と考えていたのだと思いますが、松山選手の姿はそれによく似ている」

育てられ方の違い

言うなれば陽と陰、明朗快活と無愛想。大谷と松山という日本を代表するアスリート二人の立ち居振る舞いは、すべてが対極にあると言っていい。

前出の白井氏は、選手としての大谷の性格の本質は「誰とも戦っていないこと」にあると語る。

「スポーツは『相手との戦いと同時に自分との戦いだ』という言い方がされることがありますが、大谷選手は、そのいずれにも勝とうなどとは思っていない。彼の頭には『最高の野球選手になりたい』という理想だけがあって、そこに向けてやるべきことを淡々とこなしていく。だから、極端に落ち込んだりしないし、『何かを犠牲にして頑張っている』という辛さもないのだと思います」

何事にもとらわれることなく、自分の掲げた理想に向けて邁進する。大谷の独特の生き方を形作ったものは、両親の育て方に垣間見える。

大谷の父・徹さんのモットーは、「やりたいことを楽しくやらせる」。息子に対して「野球の練習をしろ」と注意することは一切なかったという。

それは、朝から晩まで父とバッティングセンターにこもっていたイチローのような、一昔前のプロ野球選手の成功譚とは一線を画す教育だった。

〈160kmを投げる〉

〈メジャーに行く〉

「子供が思ったことを大人の顔色を窺わずに言えるようにさせたい」という両親の配慮のもと、大谷は幼い頃から大それた目標を、臆することなく口にしてきた。

大谷にとって練習は「量より質」。周囲の協力のもと、最新の科学的知見を随所に取り入れながら、効率的なトレーニングを積み重ねてきた。

松山は「ド根性」重視

他方、大谷より3歳年長の松山は、平成生まれでありながら、まるで昭和のスポ根アニメのような「ド根性練習」を重ねてのし上がってきた。

「松山の実家の2階にはマットが敷き詰められ、学校が終わると夜おそくまでアプローチとパッティングに打ち込んでいた。父・幹男さんの指導はスパルタで、フォームが固まるまで打ちっぱなしで一日に1000球打たせたこともあったそうです」(ゴルフ雑誌記者)

ゴルフジャーナリストの舩越園子氏は、プロ転向当時の松山がトレーニングを行う映像を見て、度肝を抜かれたという。

「本当に鬼気迫るような苦悶の表情で、身体を鍛え抜いていた。そこまでするのか、と思いました。彼の場合、身近にあったクラブを何の気なしに握って振り始め、ふと気づいたら4時間経っていたなんてこともある。これまで積み重ねてきた練習量は想像を絶するものがあります」

『週刊現代』6月11日・18日号より


この記事への反応

  • ファンは相手を比較しては甲乙つけたがる事など望んではいない。
    選手に対して人としてのリスペクトの気持ちがあれば比較など出来ないと思う。

  • 松山選手と大谷選手のスキルや偉業は日本人として誇れる事であり、これからも日本人選手からこの二人に追いつき追い越せる逸材はなかなか難しいだろう。

  • どちらかと言うと松山英樹の方がこれまでの日本のスポ-ツ選手に近い。
    大谷翔平みたいに明るいのは初めてだろう。それも相まって大谷翔平の人気はうなぎ上り。
    松山英樹はマスターズに勝って余韻に浸りたかったのにその直後から大谷翔平の活躍が始まり自身は霞んでしまったとボヤいていた。
    それにしても闇の松山英樹は表題として適当ではない。

  • 超一流のスポーツアスリートだって、それぞれの環境、性格もあるから、一概にはいえないと思います。

  • ほっといてあげてよ。
    世界の選手に対って誰が何を言ってるの?
    何様なのかなって思ってしまいました。

  • 寧ろマスコミが闇だよね。
    マスコミに塩対応すると「闇」と叩かれる。
    誉れあるマスターズ優勝者に対して闇とは酷いものだ。

  • こんな事書かれて、そりゃメディア嫌いにもなるわ

  • 大谷選手は勿論、松山英樹選手も素晴らしいアスリートです。
    どちらが良い、悪いなんて無いよ!
    お二人共、これからもケガなく活躍して欲しい。